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クッキーに有塩バターは使える?味・食感・作り方を完全解説!

クッキー作りのレシピでよく見かける「無塩バター」という指定。でも、家にあるのは有塩バターだけ…そんな経験、ありませんか?「代用していいの?」「味は変わるの?」と迷う方に向けて、有塩バターでクッキーを作ったときの味・食感・コツをまるごと解説します!甘じょっぱさがクセになる、有塩バタークッキーの魅力に迫ります。

目次

クッキーに使うバターの種類はどう違う?

有塩バターと無塩バターの違いとは?

バターには「有塩バター」と「無塩バター」の2種類がありますが、名前の通り、有塩バターには塩が入っており、無塩バターには塩が含まれていません。有塩バターは一般的な食卓用として販売されていることが多く、パンに塗ったり料理に使ったりするのに適しています。一方、無塩バターは製菓用や調理で塩分を自分で調整したいときに使われます。

有塩バターの塩分量は商品によって異なりますが、一般的には100gあたり1〜2g程度の塩が含まれています。そのため、クッキーなどの甘いお菓子を作るときに使うと、レシピ通りに作っても味が変わってしまう可能性があります。

無塩バターは素材本来の味を活かせるため、パティシエや製菓のプロもよく使います。塩の影響を受けず、味のコントロールがしやすいのが特徴です。

クッキー作りで一般的に使われるのはどっち?

基本的には「無塩バター」が主流です。これはレシピを作る段階で味を正確に調整できるからです。有塩バターだと商品ごとに塩分が異なるため、出来上がるクッキーの味にブレが出てしまいます。

ただし、家庭でおやつ用に気軽に作る場合など、「ちょっとくらいの塩気が気にならない」という方は、有塩バターを使ってもOKです。むしろ「甘じょっぱさ」がクセになるという声もあります。

塩分がクッキーに与える影響とは?

塩は、味を引き立てる効果があります。甘いだけのクッキーに、ほんの少しの塩が加わると、味に深みが出て、風味もアップします。そのため、有塩バターを使うことで「甘さ控えめで、でもコクがある」クッキーに仕上がることがあります。

しかし、入れすぎると「しょっぱい…」と感じる仕上がりになる可能性もあるので注意が必要です。レシピに無塩バターが指定されている場合、有塩で代用するときは、別に加える塩を減らすなどの調整が必要です。

有塩バターを使うときの注意点

有塩バターを使うときに気をつけたいのは、「レシピの塩加減」です。すでに塩が入っているバターを使うなら、レシピで別に塩が指定されている場合は、その量を少し減らす、または省くようにしましょう。

また、焼き菓子によっては繊細な味のバランスが必要なこともあります。たとえば、抹茶や紅茶のクッキーなど、風味を重視するレシピでは有塩バターの塩味が目立ちすぎることも。最初は少量から試して、自分の好みを探すのが安心です。

どんなクッキーに有塩バターが合うのか

有塩バターは、シンプルなバタークッキーやショートブレッドとの相性が抜群です。特にショートブレッドは、塩気とバターのコクを味わう焼き菓子なので、有塩バターを使うとさらにリッチな風味になります。

また、ナッツ入りクッキーやキャラメルを使ったクッキーとも好相性です。甘い素材とのコントラストが引き立ち、やみつきになる味わいになりますよ。


有塩バターを使ったクッキーの味や食感の違い

有塩バターを使うとどんな風味になる?

有塩バターを使ったクッキーは、一口食べたときに「ほんのり塩味」が広がり、甘さとのバランスが絶妙な風味になります。特に市販のクッキーのような「甘じょっぱい味わい」が好きな方にはぴったりです。

塩がほんの少し入るだけで、甘さが際立ったり、素材の香ばしさが強く感じられるようになります。例えば、チョコチップクッキーに有塩バターを使うと、チョコの甘みと塩味のコントラストが楽しめて、味に深みが出ます。

また、バターの香りも塩によってより豊かに引き立つと言われています。香ばしさが前面に出るので、焼きたての香りも楽しみのひとつです。

食感への影響はあるの?

バターの塩分が直接食感に影響するわけではありませんが、有塩バターの商品によっては水分量がわずかに異なるため、焼き上がりに微妙な差が出ることがあります。特にサクサク感やホロホロ感を重視するレシピでは、仕上がりの感じ方に違いが出るかもしれません。

例えば、ショートブレッドなどのホロっと崩れるクッキーでは、有塩バターを使うと「若干しっとり寄り」に仕上がることがあります。これは含まれる塩分による水分保持の影響とも言われています。

ただし、極端な違いではないので、日常のおやつレベルであれば問題ない範囲です。

甘じょっぱい味が好きな人におすすめ

甘さの中に少しだけ感じる塩味——この「甘じょっぱい味」が好きな方には、有塩バターを使ったクッキーは本当におすすめです。特にキャラメルやチョコレート、ナッツなどの「甘くて濃厚」な素材との相性は抜群です。

最近では、塩キャラメルやソルティチョコレートなど「塩味×甘味」のスイーツが人気ですが、有塩バターを使うことで手軽にこの味わいを再現できます。

甘いだけでは物足りないと感じている方には、一度試してもらいたいアレンジです。

食べ比べた結果どうだった?

実際に無塩バターと有塩バターで同じレシピのクッキーを作って比べてみると、風味の違いは明らかでした。有塩バターのほうは、一口目に「おっ」と感じる塩気と、全体的なバターのコクの強さが印象的でした。

無塩バターのほうは、よりやさしい味わいで、素材の甘さがストレートに伝わってくる感じです。お子さん向けや繊細な味わいを求める方には、無塩バターの方が好まれる傾向がありました。

反対に、少し大人っぽい味やリッチな風味を求めるなら、有塩バターに軍配が上がるかもしれません。

味のバランスを取るコツ

有塩バターを使うときは、塩分による味のバランスを取るのが大切です。たとえば、レシピに塩が小さじ1/4と書かれていたら、それを省くか、半量に減らすことで塩味が強くなりすぎるのを防げます。

また、砂糖の量も少し調整することで、塩味と甘味のバランスをとることができます。甘さを控えめにすれば、より「大人のおやつ」として楽しめるクッキーに仕上がります。

焼き上がりを見てから味を確かめ、次回作るときに微調整するという柔軟な姿勢が、理想の味への近道です。

有塩バターを使ったクッキーレシピのコツ

砂糖や塩の量はどう調整する?

有塩バターを使ってクッキーを作るとき、一番重要なのが砂糖と塩のバランス調整です。有塩バターにはすでに塩が含まれているため、レシピで「塩ひとつまみ」と書かれていても、それをそのまま加えると塩味が強く出てしまうことがあります。

そのため、レシピに塩の記載がある場合は省略するか、半分以下に減らすのが基本です。塩分に敏感な方やお子さん向けに作る場合は、塩抜きで試すのもおすすめです。

砂糖の量に関しては、有塩バターによって塩味が強く感じられると、甘さがやや控えめに感じることがあります。とはいえ、砂糖を増やしすぎると焦げやすくなるので、増やすとしても5〜10%程度にとどめるのが安心です。

有塩バターの選び方

市販されている有塩バターにもさまざまな種類があります。中には発酵バタータイプや、あら塩を使ったものなどもあります。味や香りに大きな違いが出るため、できるだけクセが少ない、クセの少ないナチュラルタイプのバターを選ぶのがおすすめです。

また、パッケージの裏面で「食塩相当量」を確認するクセをつけましょう。商品によっては100gあたり2g以上の食塩が含まれていることもあります。少なめのものを選べば、レシピへの影響を抑えることができます。

他の材料とのバランスを考える

有塩バターを使う場合は、ほかの材料との相性にも気を配りましょう。たとえば、ナッツやドライフルーツなどすでに塩味・酸味・甘味が強い素材を使うときは、味がぶつかることがあります。

逆に、シンプルな材料(薄力粉・卵・砂糖)を使った基本のクッキーには相性抜群です。塩味がよいアクセントになり、飽きの来ない味わいに仕上がります。

また、チョコチップやキャラメルなどの甘くて濃厚な材料を使う場合は、有塩バターが味の引き締め役として機能してくれます。

焼き時間や温度への影響は?

有塩バターを使ったからといって、基本的な焼き時間や温度を大きく変える必要はありません。ただし、有塩バターには若干水分が多いものもあり、焼き加減に差が出ることもあるので、焼き色をよく観察しながら調整することが大切です。

特にオーブンの癖によっては、焦げやすくなる部分が出てくることもあるため、後半はアルミホイルをかぶせて焼くなどの工夫も有効です。

焼き上がったら網の上でしっかり冷まし、湿気がこもらないようにすることで、食感をキープできます。

実際に作ってみたレシピ紹介

ここで、有塩バターを使った基本のクッキーレシピをご紹介します。シンプルながら、塩気が絶妙なアクセントになって、誰にでも喜ばれる味に仕上がります。

有塩バタークッキー(約20枚分)

材料分量
有塩バター100g
砂糖60g
卵黄1個分
薄力粉150g
バニラエッセンス数滴
  1. 室温に戻したバターをクリーム状になるまで混ぜる。
  2. 砂糖を加え、白っぽくなるまでよくすり混ぜる。
  3. 卵黄とバニラエッセンスを加えてさらに混ぜる。
  4. 薄力粉をふるい入れてゴムベラで切るように混ぜる。
  5. 生地をひとまとめにしてラップで包み、冷蔵庫で30分休ませる。
  6. 5mm厚さにのばし、型抜きして天板に並べる。
  7. 170℃に予熱したオーブンで15分〜18分焼く。

ほんのりした塩味とバターの香りが広がる、やみつきクッキーの完成です!

クッキー作りにおすすめの有塩バター商品

スーパーで手に入る有塩バター

クッキー作りに使える有塩バターは、意外と身近なスーパーで手に入ります。特におすすめなのは「雪印北海道バター(有塩)」や「明治バター(有塩)」などの定番商品です。これらはクセが少なく、万人受けする味わいで、クッキーにしてもバターの香りがしっかりと出ます。

また、「よつ葉バター(有塩)」は、北海道産の生乳を使用しており、自然な塩味と豊かな風味が特徴。焼き菓子に使っても上品な味に仕上がります。

価格も手頃で品質も安定しているため、クッキー作りに初めて有塩バターを使ってみたいという方にも安心しておすすめできます。

発酵バターとの相性は?

発酵バターとは、バターを作る前のクリームを乳酸菌で発酵させてから作るバターのことです。コクと香りが豊かで、洋菓子のプロも好んで使う素材です。

有塩タイプの発酵バターも販売されており、特に「エシレバター(有塩)」や「カルピス発酵バター」などが人気です。これらはバター自体の風味が非常にリッチなので、シンプルなクッキーでも特別感のある味になります。

ただし、価格が高めで塩味も強めなので、一度味見してからレシピに活かすのがおすすめです。焼き菓子にこだわりたい方には、ぜひ一度試していただきたい素材です。

コスパのいいバターはどれ?

価格と味のバランスを重視したいなら、業務スーパーや大型スーパーで販売されている「トップバリュ有塩バター」や「CGCブランドのバター」などが狙い目です。200gで300円台〜400円台と手頃な価格で手に入ります。

これらのバターはクセがなく、焼き菓子にも違和感なく使えます。ただし、塩分量に若干の差があるため、購入時には必ずパッケージ裏の「食塩相当量」をチェックするようにしましょう。

クッキーを大量に作る予定がある場合や、練習を重ねたいときには、こういったコスパ重視のバターが心強い味方になります。

お菓子作りに向いているブランド

お菓子作りに特におすすめなのは、「よつ葉バター(有塩)」「カルピスバター(有塩)」「エシレ(有塩)」などの品質の高いブランドバターです。

  • よつ葉バター(有塩):クセが少なく、塩味もまろやか。失敗が少なく、初めてでも扱いやすい。
  • カルピス発酵バター(有塩):バターのコクとミルク感が強く、リッチなクッキー向き。
  • エシレバター(有塩):高級感のある香りと深い味わいが特徴。少量でも存在感のある仕上がり。

これらは価格は高めですが、少量で風味が出るため、特別な日の焼き菓子作りやギフトにもおすすめです。

プロのパティシエが使うバターも紹介

プロのパティシエがよく使っている有塩バターには、「エシレバター」や「イズニー(Isigny)バター」などのフランス産高級バターがあります。これらは発酵タイプで、風味・香り・塩加減すべてが絶妙に設計されており、クッキーをワンランク上の味に引き上げてくれます。

また、日本の洋菓子店では「カルピスバター(有塩)」を選ぶシェフも多いです。特に発酵タイプではなくても、ミルク感が非常に強く、焼き上がりにバターの風味がしっかりと残るため、人気があります。

ただし、こういったバターは冷蔵庫に常備するにはコストがかかるので、「特別な日に使うご褒美素材」として考えるとよいでしょう。

有塩バターを使うときのQ&A

なぜ有塩バターはお菓子に不向きと言われるの?

お菓子作りの世界では「無塩バターが基本」とよく言われます。その理由は、塩分の量が商品によって異なるからです。有塩バターには、100gあたり1g〜2g前後の食塩が含まれていますが、メーカーや商品によって微妙に違います。

そのため、塩分が仕上がりの味に大きく影響する繊細なスイーツでは、「思ったより塩辛くなった…」「味が安定しない…」といった失敗につながる可能性があります。

また、有塩バターの塩分は材料全体に均等に混ざっているため、加える塩の量を正確に調整できません。そのため、味のコントロールがしづらく、プロやレシピ開発者の多くは無塩バターを推奨しているのです。

レシピに「無塩バター」とあるのに有塩で代用しても大丈夫?

基本的には代用可能です。ただし、レシピに書かれた「塩」の量を調整する必要があります。たとえば、無塩バター+塩ひとつまみと書かれていたら、有塩バターを使う場合はその塩を加えずに作ってみましょう。

また、クッキーのように比較的味の変化に寛容な焼き菓子であれば、有塩バターでも違和感なく仕上がります。逆に、プリンやムースなど、繊細な味わいを求めるデザートでは、塩味が目立ちすぎることがあるので注意が必要です。

一度レシピ通りに作った後、味を見て調整していくスタイルが一番安全です。

子ども向けのおやつにも使って平気?

有塩バターを使ったクッキーは、適度な塩味があっておいしい反面、塩分の摂りすぎには注意が必要です。とくに小さなお子さんは味覚が敏感なので、「ちょっとしょっぱい」と感じることもあります。

市販の有塩バターの中でも、塩分が少なめの商品を選ぶ、または1枚あたりのクッキーのサイズを小さくして塩分摂取量を抑える工夫をすると安心です。

また、甘さを控えめにしている家庭用おやつでは、無塩バターで優しい味に仕上げる方が好まれる傾向があります。どうしても有塩バターを使いたい場合は、まず少量の試作から始めるといいでしょう。

クッキー以外のお菓子にも応用できる?

もちろん可能です。有塩バターは、クッキーだけでなく、**マフィンやスコーン、パウンドケーキ、ブロンディ(ブラウニーの白バージョン)**などにも使えます。特に「塩味×甘味」の組み合わせが人気の今、塩気がいいアクセントになる場面は多いです。

ただし、味がストレートに出るレシピ(プリン、カスタード、ホイップクリームなど)では注意が必要です。塩気が強く感じられると、甘さが台無しになることもあるため、使うなら必ず味見をしながら進めましょう。

また、有塩バターは料理にも活用できるので、お菓子用で使い切れなかった場合にも無駄になりません。

有塩バターを使った場合の保存方法

有塩バターで作ったクッキーも、保存方法は基本的に無塩バターと同じです。焼き上がってからしっかり冷ましたあと、湿気を避けて密閉容器に入れ、常温で2〜3日、冷蔵で1週間ほどが目安です。

ただし、有塩バターのクッキーは塩分の影響で若干しっとりしやすくなることがあります。そのため、クッキー同士がくっつかないようにクッキングシートやワックスペーパーを間に挟んで保存するのがおすすめです。

冷凍保存も可能で、焼いたクッキーをラップに包み、冷凍用の袋に入れて1か月ほど保存できます。食べるときは自然解凍でOKですが、軽くトースターで温め直すと、バターの香りがふわっとよみがえります。

まとめ

クッキー作りに有塩バターを使うのは、「アリ」か「ナシ」か——その答えは「使い方次第でアリ!」です。有塩バターには塩味が含まれているため、レシピ通りに作ると味が変わってしまう可能性がありますが、うまく調整すれば「甘じょっぱい」クセになるクッキーが作れます。

とくにシンプルなバタークッキーや、ナッツ・チョコ系の焼き菓子には相性抜群。市販のバターの塩分量をチェックしながら、自分の好みに合った味を見つけてみてください。最初は少量の試作から始めて、レシピを微調整していくのが失敗しないコツです。

プロも使う発酵バターや高級有塩バターを使えば、ワンランク上のクッキーが作れるかもしれません。家庭で気軽に楽しめる有塩バタークッキー、ぜひ挑戦してみてくださいね。

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